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知らないと危険?!SNS防犯~つぶやき編~

知らないと危険?!SNS防犯~つぶやき編~

 インターネットが普及し、SNSが当たり前になってきた世の中。多くのSNSが普及し、簡単に情報発信・収集ができる便利な時代の中で生活しています。その一方で、あなたの何気ないつぶやきが犯罪に巻き込まれるきっかけになってしまっているかもしれません。「顔出ししていなけば大丈夫」と思いきや、この手法で顔を出していないのに個人が特定されるケースも少なくありません。

 前回のブログでは、SNSに写真をアップする際に気を付けるべき事項についてご紹介しました。今回は、写真と一緒に載せるつぶやき、あるいはつぶやき単体での投稿におけるSNS防犯について一緒に考えてみましょう。

(おさらい)SNSの何が危険なの?

 SNSに投稿された複数の情報を組み合わせて個人を特定する方法をモザイクアプローチといいます。犯罪グループはこのような方法で個人の住所や生活パターンを把握し、住居侵入や窃盗を行います。つまり、何気なくSNSにアップしている情報がリアルな犯罪の入り口となり、悪用されてしまうのです。

こんな投稿はしていませんか?

 普段何気なくつぶやいているSNS投稿。果たしてその中に個人を特定できる要素は含まれていないでしょうか?下記のようなつぶやきをしていると、いとも簡単に明らかになってしまいます。

【例1】

8/10(土)「今日から待ちに待った夏休み😊有給も取れたから9泊10日で北海道旅行!」

「金曜日夜8時に家族全員で外食するのが我が家のルール。今日は娘のリクエストのオムライス!」

【例2】

「人身事故のせいで山手線が止まった!会社遅れるしマジ最悪😭」

「徒歩で最近オープンした店に行ってみた!このクオリティで1,000円とかコスパやばい😁」

【例3】

「さっきまで晴れていたのに、急なゲリラ豪雨のせいで洗濯物が全部台無し…」

「外を見たらこんなキレイな虹が出てた!」

【例4】

「今日の20時から地元のお祭り!5年ぶりの花火開催、楽しみ!」

「明日はいよいよ、なかよし幼稚園最後の運動会。息子がんばれ😁」

 いかがだったでしょうか?一見よく見る投稿ですが、実はこれら全て個人の特定につながる可能性のある投稿です。

では、一体どこに危険が潜んでいるのか?

例1

 生活パターンや行動が分かるつぶやきは『この時は家にいません』『家に泥棒に入ってください!』といっているようなもの。必然的に自宅からいなくなる時間帯が分かれば、泥棒の被害に遭うことも。

例2

 電車の遅延情報やその場所でしか営業していない飲食店の情報など、特殊な状況に関する投稿は生活圏を絞り込む大きなヒントになってしまいます。公共交通機関の場合は、台風や大雪等を除く事故の場合となると、事故の起こった場所や時間帯、影響を受けた区間から、投稿者の行動範囲を絞り込めてしまいます。

例3

 天気に関する投稿はそこそこ多いと思いますが、このような局地的な天候の変化は、ある特定の地域を絞り込みやすくします。雷や雪、雹や竜巻などの特徴的な天気についても同様です。また、もし家や会社の窓から撮影した写真と一緒に投稿している場合、建物の位置や角度、風景などを元に家の住所や勤務先まで割り出すことも可能です。

例4

 子どもの学校行事やイベントについても個人の特定につながる可能性があるので要注意。会社のイベント等も同様です。特殊なイベント情報は居住エリアを特定してしまうため、情報を組み合わせれば大まかな住所くらいまでは分かってしまいます。

どんな対策が出来る?

 モザイクアプローチの出来る対策としては、その出来事が起こってからある程度時間を置いてから投稿するのが良いでしょう。撮影後に時間を置いてインスタに写真をアップすることを『時差スタグラム』といいますが、これは防犯面からも◎。現在進行形で起きている出来事をすぐに投稿すると、投稿者がその時にその場所にいることが判別されやすくなります。旅行先の内容や、外出先で見つけた出来事などは、その場で投稿するのではなくタイミングをずらすことで、特定のリスクを抑えることができます。また、固有名詞は伏せる等、日時や名称に関する情報も抽象化させることで、特定されにくくなります。

まとめ

 1つ1つの情報だけであれば個人の特定につながる可能性は低いものの、これらの情報が複数集まると、その投稿者や家族だけでなく、友人までの居住エリアが分かってしまうこともあります。SNSの利用には様々なリスクが伴いますが、特性をよく理解した上で正しく利用していくことが必要です。