あなたの家の鍵はどれ?鍵について知り、しっかりとした防犯対策を
毎日出かけるときや帰宅した時などに掛ける鍵。しっかりと鍵をかけて出かけたりしても空き巣などの被害に遭ってしまう恐れはあります。対策するためにはまず、鍵について知らなけらば!ということで、今回はどんな鍵の種類があるか紹介していきたいと思います!
鍵の種類-シリンダー錠-
現在多くの住宅で使用されている鍵は、シリンダー錠と呼ばれるものが一般的です。「シリンダー」というのは錠前を操作する「鍵穴」・「円筒」という意味です!そして、シリンダー錠にも大きく分けて5つの種類があります。
1.ディスクシリンダー錠
日本の住宅でよく使用されているタイプと言われています。多く広まっているだけに、ピッキングを簡単にされてしまうという防犯性の低さが難点ではないでしょうか。
2.ピンシリンダー錠
こちらも現在の日本の住宅でよく使用されているタイプになります。鍵の刻みが一方向にしかないというのが特徴です。現在では、ピッキングをされにくいように改良はされいるのですが、やはり防犯性は低いものとなっています。
3.ディンプルシリンダー錠
ディンプルシリンダー錠はピンシリンダーが複雑化したタイプです。ピンが複数方向から刺さっており、また本数も多いのでピンシリンダー錠よりピッキングに強くなっています。皆さんも表面にデコボコとしたくぼみがある鍵を一度は見たことあるのではないでしょうか。現在では比較的安全性の高い鍵です。
4.マグネットタンブラーシリンダー錠
マグネットタンブラーシリンダー錠は鍵の側面にマグネットを埋め込んだものです。また、鍵の表面にも磁石が入っており、タンブラーと鍵表面の磁石が反発しあうことで、内筒が回転するようにできております。S極とN極の配列が一つでも合わないと回転しないようにできているため、防犯性は非常に高いです。
5.ロータリーディスクタンブラー錠
ロータリーディスクタンブラー錠は、ディスクシリンダー錠の強化版として開発されたもので防犯性が高くなっています。しかし、現在の日本では住宅以外にはほとんど使用されていません。見た目はディスクシリンダー錠とよく似ています。防犯性が高い反面、スペアキーを作る際は正確にコピーしないと使用が出来ず、鍵が抜けなくなる恐れがあるという面も持っています。
鍵の種類‐カードタイプ-
カードキーはセンサーにかざすだけで施錠や開錠ができるという、近年増えてきているタイプです。かざすだけで簡単というイメージを持っている方が多いとは思いますが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
仕組み
まず初めに、そもそもカードキーとはどのような仕組みになっているのでしょうか。カードキーとはカードに磁気情報などを記録し、磁気暗証番号を読み取ることで施錠と開錠が出来るというものです。センサーに近づけるだけなものと、カード挿入口にカードキーを差し込むものとおよそ2種類あります。
メリット
では次にメリットについてです。
1.ピッキングに強い
シリンダー錠ですとピッキングの被害に遭う恐れが高いですが、カードキーは鍵穴がないのでピッキングされる恐れがありません。
2.合鍵を作られにくい
カードキーは仕組みでも述べた通り、磁気情報などを使っているためホームセンターや鍵の専門店などでも合鍵を作ることが簡単にはできません。なので、空き巣やストーカーなどに鍵の穴を調べられて、合鍵を作られ侵入されてしまうという心配がありません。
3.施錠・開錠が簡単
カード挿入口に差し込むタイプのものはまた違ってきますが、センサーにかざすタイプですと、ただセンサーに近づけるだけでいいので、買い物帰りに両手に荷物を持っていたりする場合でも容易に施錠・開錠ができます。
デメリット
それではデメリットについてです。いいこと尽くしに思えるカードキーですが、やはりデメリットというのは存在してしまいます。
1.紛失しやすい
カードタイプなので邪魔にならずに持ち運びが楽な反面、荷物の間などに入り込んでしまったり、落とした時にシリンダー錠とは違い金属音がならないので気づきにくいという問題があります。またシリンダー錠ですと、紛失しても鍵業者の方を呼んで開錠してもらうことがすぐにできますが、カードキーは鍵業者の方でもすぐに対応が出来ないことがありますのでより一層注意が必要です。
2.合鍵が作りにくい
これは先ほどメリットの方にも書きましたが、鍵の持ち主からすると失くしたりしてもすぐに合鍵が作れない、作るのにもシリンダー錠と比べて費用がかさむというデメリットがあります。防犯面で考えるといいものですが、利便性の面で見るとちょっと大変なところもありますね。
3.磁気不良が起きてしまう
磁気タイプのものですと磁気や金属に弱いため、他の磁気カードなどと重ねて収納してしまっているとすぐに壊れてしまいます。また、小銭のすぐ近くに収納しているのも危険です。
まとめ
鍵と一言で言っても、いくつかの種類があります。それぞれにメリット・デメリットを持っているため自分には一番どれがあっているのかを考え、その時に応じて鍵を付け替えるという防犯対策も必要なのではないでしょうか。