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女性を狙った詐欺とその対策

女性を狙った詐欺とその対策

 友人や恋人と楽しむ人が多いバレンタイン。世間がイベントで盛り上がる時に注意したいのは「他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりする」詐欺です。詐欺といえばお年寄りがターゲットになる振り込め詐欺のイメージがある人も多いと思いますが、恋愛に憧れる女性をターゲットにした詐欺も存在します。
 今回は女性もターゲットになりやすい「恋愛・結婚詐欺」について紹介します。

恋愛詐欺・結婚詐欺とは

 恋愛詐欺とは、恋愛や結婚をする意思がないにもかかわらず、相手に恋愛感情を芽生えさせて肉体関係をもったり、返済の意志もないのに金銭を借りたりする行為のことです。また結婚願望につけこみ、結婚を匂わせながら相手のお金や財産を奪い取る行為は結婚詐欺と呼ばれます。

詐欺の手口

 恋愛・結婚詐欺師は、出会い系や婚活パーティー、SNS等を利用してターゲットと知り合い、様々な手で信頼を得て恋人になるように動きます。「恋は盲目」という言葉があるように、好意を持っている相手に対して人は冷静な判断ができなくなる傾向があり、簡単にお金を奪い取ることができるからです。
 騙されているほうは普通に恋愛をしているつもりでも、詐欺師は相手の生活状況や仕事内容、貯金状況を探り自然に聞き出し「どのくらいお金を引き出せそうか」探っていきます。その際、大金を持っている人だけでなく、普通に働き貯金している人も狙います。
 詐欺師は最初は少額の金額を借りて返すことを繰り返して信用を得るとともに、相手に「お金を貸す」という行為に抵抗をなくさせ、徐々に大きい金額を要求してくるようになります。詐欺師は大金を借りられるとわかったら手渡しや借用書を書かない状態等、証拠を残さないようにお金を要求します。また金銭での問題を解決したら結婚できるとアピールすることで、自ら金銭を請求しなくても、相手の助けてあげたいという気持ちを利用して自らお金を出すように仕向けることもあります。
 そして女性から金銭を絞れるだけ絞ったら、詐欺師は相手から別れたくなるように仕向けたり、音信不通になったりします。怪しまれないように急に音信不通となることを避ける場合も、最初はお金を返す意思があるように見せかけて徐々に連絡を避け、最終的に連絡が一切取れなくなります。

恋愛・結婚詐欺に遭わないためには

 被害に遭ってからだとお金を取り戻せないことも多い詐欺。できる限り騙される前に危険だと気が付くようにするにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

相手の身元を確認する

 詐欺師は証拠を残したり足がつくのを恐れて、身元を明かさず曖昧にします。相手の職場や実家、自宅の住所などを教えてもらったとしても、それが虚偽である場合もありますので、理由をつけて実際に職場や自宅に行ってみたりするなど、相手の身元を徹底的に確認しておきましょう。

早急に距離を縮めない

 大前提として、婚活パーティーやネット等で出会った場合、相手のことをよく知るまでは安易に結婚の話をせず、時間をかけてゆっくり相手を知り信頼関係を築いていきましょう。もし結婚話を持ちかけられても「まだ早い」とあえて焦らしてみるのも一つの手です。
 また知り合ってすぐに肉体関係を求めてくる男性も恋愛詐欺の可能性があります。男性は肉体関係を持てば征服したのも同然という思想が強い傾向があり、関係を持ってしまうと詐欺師の立場が優位になってしまうのは否めません。距離が縮まるスピードが早過ぎると思ったら要注意です。

簡単にお金を貸さない

 女性を騙す詐欺師は肉体関係が目当ての場合がないとは言えませんが、お金が目当てな場合が殆どです。「お金を貸して」といわれたときに断っても関係を続けてくれる人なのか確認しましょう。
 しかし好きな男性に薄情だと思われたり、嫌われたりするのが嫌だという気持ちもあると思います。どうしてもお金を貸さなければならなくなった時は、まず家族や友人、弁護士などの第三者に相談し、お金を貸す際も口約束や手渡しするのではなく、借用書を書かせたり銀行口座に振り込むようにする等、お金を貸したという証拠が残るようにしましょう。
 もし貸したお金が返ってこないようならば次に金銭を要求されても、お金は渡さないようにしましょう。たとえ恋人が詐欺師ではなかったとしても、貸したお金が返ってこないようならお金は貸さない方が無難です。

証拠を残す

 詐欺師にとって困るのは、自分が残した証拠をもとに警察に逮捕されることですので、基本的に証拠を残したがりません。
 恋人との思い出を綴った日記やメール、ツーショット写真等、2人の思い出を形として積極的に残しておくと、相手が詐欺師だった場合に裁判の際の証拠や相手を見つける手がかりになります。
 もちろん相手が詐欺師でなかった場合、これらの思い出は2人の幸せな記憶となります。万が一のことも考え、2人の思い出は形にして積極的に残しておきましょう。

まとめ

 恋愛・結婚詐欺はお金を奪われるだけではなく、好きな人に騙されたという精神的ダメージも与えられてしまいます。素性の知れない相手との交流では常に危険を意識し、相手のことをよく知り親密になってからの交際・婚約でない場合は、詐欺の可能性を疑い慎重になりましょう。