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もしも、個人情報が漏洩したらどうなるの?

もしも、個人情報が漏洩したらどうなるの?

 個人情報の漏洩といえば、企業や学校等の沢山の人の情報をまとめている団体・組織から漏洩するイメージを持つ人もいると思います。
 しかし、インターネットやSNSの普及等が進んだ現代では、個人情報の漏洩は個人でも起こる可能性が高いです。今回は個人情報が漏洩した場合どういった被害に遭う可能性があるのか、また個人情報が漏洩しないようにするためにはどのようなことに気を付けたらよいのかまとめてみました。

もしも個人情報が漏洩したら

 個人情報とは、任意の一人の個人に関する情報であり、かつその情報に含まれる記述等によって特定の個人を識別できるものを指しており、その中には、家族や友人・知人にとっては周知の事実というものも多く、重要性を感じにくいものもあります。
 しかし個人情報が外部に漏洩しその情報が悪用された場合、様々な損害を受ける可能性が考えられます。

広告や勧誘、セールスの増加

 氏名や住所だけなら問題ないと感じる人もいるかもしれませんが、氏名や住所、電話番号、メールアドレス等が情報漏洩で不正流出することにより、広告メールやパンフレットなどの郵送物、また電話や直接訪問による勧誘・セールス等が頻繁に行われるようになります。
 基本的な対策としては、こうした勧誘等には関わりを持たず、一切無視してしまうことが良いですが、知らない相手からの頻繁な連絡などは精神的な苦痛につながることもあります。

クレジットカードの不正利用

 クレジットカード番号やセキュリティコード、有効期限・誕生日・名義人を含んだ個人情報が流出した場合は非常に危険です。これらの情報を入手した人物はインターネット上で容易に買い物ができてしまいます。
 万が一、日本で発行されているクレジットカードを不正利用された場合、不正使用をされた時に使用できる「盗難保険」がついていることがほとんどのため、その金額を支払うケースはほぼありません。しかし、クレジットカードに個別に設定されている4桁の暗証番号まで漏洩していた場合など、クレジットカードの盗難保険適用の対象外になるケースもあるため注意が必要です。

アカウントの「乗っ取り」や「なりすまし」

 インターネットのように「お互いに顔を合わせずに取引をしたりサービスを使用する」という環境下では、IDやパスワードなどが利用時の本人確認の手段になる為、IDやパスワードなどのアカウント情報が漏洩し、もし他のサービスでも同じIDとパスワードを使っていたとしたら、悪意のある第三者が流出したIDとパスワードを使い不正ログインをされてしまうこともあります。
 Webサービスはログインさえしてしまえば、そのサービス内でできることは第三者であってもほぼ全て利用できてしまうため、もしショッピングサイトなどで利用するアカウントにクレジットカード情報をあらかじめ登録していた場合はクレジットカードを不正利用されてしまいます。
 また内輪だけのつもりでやりとりをしていたプライベートなメッセージやクラウド上に保存していた写真などが盗まれて、公開されたくなければ金銭を支払うよう脅迫される場合や、友人や知人を詐欺サイトへ誘導しようとするための不正なメッセージを勝手に送信されてしまう場合もあります。

詐欺などの犯罪被害に巻き込まれる可能性も

 もしも名前・年齢・性別・実家の電話番号が漏洩した場合、詐欺師が自分を装って振り込め詐欺の電話を実家に掛ける可能性がありますし、氏名や住所が漏洩した場合は送り付け商法や架空請求などの詐欺被害だけでなく、空き巣やストーキング行為のターゲットになってしまう危険性もあります。

個人情報が漏洩しないように個人で気を付ける事

 上記のような被害に遭わないようにするために、個人で気を付ける個人情報の取り扱いについてまとめてみました。

定期的に送られてくる様々な郵便物の処理

 クレジットカードの明細やダイレクトメールなどの郵送物には住所や名前などの情報が記載されています。郵送物をそのままゴミ箱に入れると、捨てられた書類から個人情報が漏洩する危険性があるため、はさみなどで断裁してから捨てるなどの対策が必要です。
 また、はさみで切ってから捨てることは細かいゴミも増えるし手間と感じる方は、個人情報が書かれている部分を簡単に隠すことができるスタンプやコンパクトな大きさの簡易シュレッダーなどを利用することもオススメです。

インターネット上に載せる情報に注意

 自身のホームページやブログ、FacebookやTwitterなどのSNSにおいて、自分の住所、氏名、電話番号など個人を特定できる情報を公開すると、公開している情報からユーザーIDやパスワード等を推測される場合もあります。
 SNSで公開した情報は、友人や知り合いだけでなく、悪意のある第三者に見られている可能性も考慮し、情報の開示は慎重に行いましょう。

同じID・パスワードは使用しない

 インターネット上には金融機関やオークションサイト、SNSサイトを装ったフィッシングサイトが存在します。偽のサイトに誘導され、そこでID・パスワードなどを入力してしまうと、情報漏洩を引き起こす可能性があります。
 万が一、偽サイトにID・パスワード等を入力してしまった場合も被害を最小限に抑えるため、複数のサイトで同じID・パスワードを使用せず、またパスワードは第三者に推測されにくいものを設定し、厳重に管理するだけでなく定期的に変更するようにしましょう。

最後に

 個人情報は漏洩した内容によっては、詐欺師などの犯罪者に狙われる可能性が高くなり、特にインターネットは、不特定多数の人達が接続・利用しています。個人情報を入力する際は、信用あるサイトかどうか注意しながら利用するようにしましょう。