緊急時こそ慎重に!新型コロナウイルスに便乗した犯罪
新型コロナウイルスの脅威は今、世界中に広がっています。日本でも緊急事態宣言が延長され、学校の休校やお店の休業などが相次いでいます。そんな中、コロナウイルスに便乗した犯罪が全国的に多くなってきています。緊急時こそ冷静な判断が出来るように犯罪の手口を知っておきましょう。
不信電話
コロナウイルスに関連した不審な電話がかかってくる場合があります。
例を挙げると…
市役所職員を名乗り「コロナウイルスの支援金が出ますので銀行口座を教えてください」
病院関係者を名乗り「あなたの家族がコロナウイルスにかかって入院している」
警察や消防を名乗り「マスクを配布しますので家族構成を教えてください」
このような電話がかかってくると一度は信じそうになってしまいますよね。
公的機関が新型コロナウイルス関連で個人情報を聞くことはありません。
しかし、このような詐欺の電話をする人は口がうまいため、電話に出てしまうと上手く言いくるめられてしまう可能性もあります。
かかってきた電話は全て1度留守番につながるよう設定をしておきましょう。知り合いからの電話や必要な電話であれば、再度かけ直しがあったり、留守電にメッセージを残してくれるはずです。
また、かかってきた電話番号をインターネットで調べてみると良いでしょう。きちんとした機関や会社であれば何らかの情報がでてくるはずです。
電話番号を検索してなにもヒットしなかったら怪しい電話の可能性があります。
子供たちを狙った犯罪
留守番中の家を狙った犯罪
静岡県浜松市では、家の庭をうろついていた男から家の中にいた小学五年の女子児童が、窓ガラス越しに「コンビニはどこ」と話し掛けられたという不審者情報がでています。この家庭は親が共働きで、当時家は中学と高校の姉との三人だけだったそうです。
女子児童が窓を開けずに場所を伝えたところ、男は立ち去って行ったということですが、もし窓が開いていたら大きな事件になっていたかもしれません。
コロナウイルスによる学校の休校で、親が共働きの家庭では日中子供だけで過ごさないといけません。そのような留守番中の子供たちを狙った犯罪も起きる可能性があります。
家に訪問者が来たとしても子供だけの時は居留守を使うようにしましょう。また、家の鍵の施錠はしっかりと確認しておきましょう。
家に侵入者が入った際に知らせてくれるアラームをつけておくと良いかもしれません。
↑アラーム本体とマグネットが離れることでアラームが鳴るマグネット検知タイプの防犯用品です。電池式なので取り付けも簡単にできます。
公園などで遊んでいる子供を狙った犯罪
東京都国分寺市では、路上で小学生の女の子が遊んでいたところ、見知らぬ男に「新型コロナウイルスの検査をしている」と声をかけられ、体を触られたという事件が起こっています。女の子が大きい声を出すと男はその場から逃げたということです。
コロナウイルスの影響で公園などの広い場所は、休校中の子供たちの貴重な遊び場となっていますが、このように公園などの外で遊んでいる子供を狙った犯罪も起きています。
子供を公園や外で遊ばせる際は、必ず大人が付き添い、目の届く範囲で遊ばせるようにしましょう。また、防犯ブザーを持たせると良いでしょう。
↑握ることでアラームが鳴る防犯ブザーです。
マスク販売に関する犯罪
コロナウイルスが世界中に広がるにつれて品薄になってきてるマスクですが、このマスクを使った詐欺も発生しています。
偽ショッピングサイト
マスク販売の偽ショッピングサイトができています。この偽ショッピングサイトは会員登録時に個人情報やクレジットカード情報を抜き取ったり、代金を支払ったのに商品が届かなかったりする可能性があります。
偽のショッピングサイトは大手ショッピングサイトを丸パクリしていたり、他のショップに比べて商品の価格が明らかに低く設定されていたりします。同じ商品であれば、なるべく値段が低い商品を買いたくなりますが、あまりにも価格が低い商品は詐欺の可能性があるので注意しましょう。
また、ショッピングサイトを運営している会社の名前や電話番号、所在地を調べて実在する会社なのか確認する方法もあります。
送り付け商法
注文した覚えのないマスクが、突然自宅に送られてくることがあります。受け取ってしまうと後から代金を請求される可能性があります。マスクに限らず、頼んだ覚えのない商品は受け取らないようにしましょう。
フィッシングメール詐欺
フィッシングメール詐欺とは、実在する企業やサービスを装ったメールを送りつけ、登録情報の確認などの名目で、IDやパスワード、クレジットカード番号などの個人情報を抜き取る詐欺です。「マスクを無料でプレゼント!詳しくは下記のURLをクリック!」等のメールがきたら要注意です。URLからインターネットサイトにアクセスすると、個人情報が抜き取られてしまう可能性があります。怪しいメールは開かずに削除するようにしましょう。
緊急時こそ慎重に
世界に広がりを見せている新型コロナウイルス。
悲しいことに、このような緊急時には人々の不安に付け込んだ犯罪が多くなる傾向にあります。
それらしいことを言われると焦って、信じてしまいがちですが、一人で決断するのではなく周りに相談したり、一旦冷静になって考えるようにしましょう。