通り魔や不審者・暴漢に遭遇したら?

世界でも治安の良いことで知られている日本ですが、昨今は罪のない人たちを対象にした無差別殺傷事件も少なくありません。通り魔事件や不審者の出没などは、報道されているに関しては目にすることも多いかと思いますが、報道されていないものも含めたらほぼ毎日のように日本のどこかで発生しています。つまり、このような事件が起きる可能性は決して他人事ではありません。
そこで今回は、自分の身を守るためのベースとなる防犯の基礎知識を紹介しようと思います。
通り魔や不審者・暴漢などに遭遇してしまったら
まず、防犯の基礎として一番最初に覚えておいて欲しいのは、「犯人を倒そうとしない」という心構え。
事件に遭遇してしまった場合は、まずは自分の身を守ることを第一優先に考えましょう。無駄に犯人を刺激したり戦おうとせず、「いかに犯人から逃げるか」を最優先事項として考えられるように日頃からイメージトレーニングしておく必要があります。
通り魔や不審者への適切な対処法5選
犯人がどんな武器を隠し持っているか、また単独での犯行なのか複数なのか等、瞬時に正確な状況を把握するのは難しいです。自分が危険な目に遭っている場合だとパニックになってしまい、なおさら正確に物事を捉えることが出来なくなってきます。ただ、緊急時こそ冷静に視野を広く保つようにすることが重要です。
犯人に背中を見せずにその場から離れる
犯人と対峙してしまった時に一番ベストな方法は、その場から離れること。しかし、状況によっては逃げたことによって犯人を刺激したり、目を付けられて追いかけて来る可能性があります。そのため、最初は犯人に背中を見せずに後ずさりするようにして逃れ、犯人の様子をうかがいながら、タイミングを見てできるだけ早くその場から離れるようにしましょう。
近くに建物があれば速やかに避難
路上で犯人が刃物を振り回している場合などは、コンビニや銀行・お店など近くの建物の中へ逃げ込みましょう。路上に大勢の人がいてパニック状態になっていたとしても、冷静に落ち着いて、犯人の気がこちらに向いていないタイミングで、静かに速やかに建物内へ避難することが重要です。
具体的なSOSを大声で
犯人が自分だけを狙っていたり、その場に人がいなくて自分と犯人しかいないという最悪の状況の時は、「警察を呼んでください!」「刃物を持った男がいる!」など具体的なSOSを大声で叫ぶことが大切です。ここでも、犯人に背中を見せずにできるだけ距離を取りながら、周りの人に何が起こっているかをハッキリ伝えるイメージでSOSを叫びましょう。背中を見せたくなくても犯人が追いかけてきている時は、全力で走って逃げながら大声で叫んで、とにかく誰かに気づいてもらうようにします。そして人通りが少ないところから、人が多い大通りへ逃げ込むことも有効です。
これについては、昔は周囲の気を引くために「火事だ!」と叫ぶと良いと言われていた現象と類似しているところがあります。全員がスマホを持っている現代では、具体的なSOSを誰かが聞き取ってすぐに通報することで、被害が出る前に間一髪で警察が犯人を取り押さえる、という事例も多くなっています。
服やバッグ・傘を振り回して気を逸らす
近距離で犯人と一対一で対峙してしまった時や、犯人が今にも襲いかかってくるという時など、犯人との距離が近い場合は、犯人の気を逸らしながら距離を取るようにしましょう。身に着けているジャケットやバッグ、傘などを振り回して犯人の気を逸らすことができますが、この場合でも犯人と正面から組み合って倒してやろうという意気込みは厳禁です。一般的に、刃物で人を襲う距離は5m、諦めるのは20mと言われています。犯人の気を逸らしながら、とにかく20m以上の距離を取れる状況に持って行くようにしましょう。
貴重品より、自分の命の方が大事
最後に、「バッグなどの貴重品より命の方が大事」と何回も自分に言い聞かせておきましょう。もちろん貴重品が入ったバッグや財布なども大事ですが、それらを守ろう、または犯人から奪おう等として自身が切りつけられてしまっては元も子もありません。たとえどんなに大切で高価な持ち物であっても、重い荷物や足手まといになるような物はさっさと置いて逃げるのが得策です。
日常的に実践できる防犯対策
ではここで、日常生活において簡単にできる防犯対策をご紹介します。普段の生活でちょっと意識しておくだけでも意外な防犯効果があり、いざという時に役立つかもしれません。
明るい大通りを使い、軽装がおすすめ
防犯の面から見ると、通勤や通学時など日頃から動きやすい軽装でいることを推奨します。女性のヒールやミュール・タイトスカートなどはファッション面からは素敵ですが、万が一事件などに遭遇してしまった場合のことを考えると、歩きやすく走りやすいスニーカーやパンツの方が安心です。
また、人通りが多く、明るくて大きな通りを普段から使うようにすることも大切です。自宅から駅までに使う道を、一番見通しの良い開けた通りにするだけでも防犯につながります。
通勤・通学路の交番や避難場所の把握
また普段から意識してできる対策として、通勤・通学路にある交番や避難場所を確認しておきましょう。自分が暮らしている街のどこに交番があって、どこに大きな避難所があるかを把握しておくだけで安心感につながります。また、事件時に逃げ込める建物として、普段から道沿いのお店や施設などをチェックしておくことも大切です。
護身用品を携帯する
女性にとって、護身用品を持ち歩くことに対して抵抗感を覚えたりハードルが高いと感じる方も少なくないかと思います。ただ、最近では持ち運びサイズで相手の目をくらませることが出来る「フラッシュライト」や、小さいながらに強力な威力を発揮する「催涙スプレー」など、様々な商品があります。ぱっと見、護身用品に見えないような可愛いデザインやカラーバリエーションの商品も増えつつあります。「何から買えば分からない…」と迷っている方にオススメなセット販売もあります。
護身用品は相手を攻撃するためではなく、危険な状況から逃げるために存在しているので、お守り代わりに持っておくだけでも安心です。

まとめ
今回は、防犯の基礎知識についてご紹介しました。事件時は、何よりもまず「自分の身を守る」ことが最優先です。防犯の基礎知識を踏まえた上で、自分に合った防護用品や防犯グッズを生活に取り入れていきましょう。





