「刃物」から身を守る護身用品とは
近年、時と場所を選ばず、無差別に狙った犯罪が増えています。
2024年の年明けに秋葉原駅の電車内で起きた刺傷事件や、つい先日には宮崎県で住宅に侵入した後住人を刃物で刺すという事件も発生しました。
特に逃げ場の限られる電車内などの狭い場所や、すれ違いざまに被害に遭う路上等の通り魔的な犯行の場合、いつターゲットにされてもおかしくないです。
そこで今回は「刃物」を使用した凶行や、新幹線や電車・バスなど、逃げ場の限られた狭い場所で事件に遭遇したらどうしたらよいかを考えたいと思います。
「刃物」による事件に遭ってしまったら
刃物などの危険物を振り回す人に遭遇した場合、自分から少し離れた場所で事件が起きていた時は迷わず逃げましょう。また逃げる途中に振り返って相手と目が合ってしまうと追いかけてくる場合があるため、逃げる際は決して振り返らないようにしましょう。
ただし、相手の手などが届く範囲にいて逃げる事が難しい場合は、背中を見せると相手の攻撃等が見えず危険なため、相手の動きから目を離さず、身近なモノを使用して身を守りましょう。
また、「自分は被害に遭わない距離にいるから」と立ち止まってスマホなどで状況を撮影をしていると、他の人の逃げ道を塞いでしまったり、撮影に集中する事で周囲の異変に気が付きにくくなり逃げ遅れる危険もあるため、離れているからと立ち止まらないようにしましょう。
身近なモノで身を守る
いざ事件にあってしまったら逃げることが最重要ですが、2018年6月の東海道新幹線車内殺傷事件や、2021年10月の京王線刺傷事件のように、逃げる間もなく見知らぬ人に刃物で切り付けられるような場面に遭ってしまい、どうしても避けることができない場合は手近にあるカバンなどで防御するのが有効です。
特にビジネスバッグや通学鞄など書類や教科書などの紙が沢山入ったカバンは刃物ではなかなか突き刺せないので緊急時の一時的な盾として使用する分には十分だと思われます。また旅行や出張などの行程でキャリーバッグやボストンバッグなどの大きいカバンが近くにある場合はそれを盾にして身を守る方法もあります。
具体的な言葉で助けを求める
通り魔事件に巻き込まれた場合、ただ悲鳴を上げているだけでは、周囲の人も何が起こっているのか分かりません。
事件に遭遇した際は「警察を呼んでください!」など具体的な言葉で叫びましょう。
また電車内等の狭い場所では、「刃物」や「危ない」等の危険を連想しやすい単語を使用すると、現場の状況が見えない位置にいる乗客もパニックになり、逃げようとして押し合いになる事も考えられます。可能なら「隣の車両に移動してください」「ドアが開いたら出てください」等、行動を具体的に指示することで避難しやすくなる事があります。
電車やバスなど逃げ場の限られた場所では
日本は銃社会ではないため「凶行の大半は刃物」で発生しています。その為相手から距離を取ることができれば直接的な負傷を避けることは可能になります。しかし新幹線や電車内など逃げる場所が限られている場合、相手が取り押さえられるまでただ逃げるだけでは逃げ場がなくなる危険もあります。
2018年6月に発生した東海道新幹線車内殺傷事件で、JR東海の車掌の指示で多くの乗客が座面を取り外して盾として使用したように、刃物が直接当たらないように厚みのある物が間にあるだけでも生存率は変わってきます。これは新幹線だけでなく、在来線や路線バスでも座面を外せる場合がありますので、覚えておくといざという時に役立ちます。
相手を取り押さえる必要がある場合
もしも、刃物を持った相手を取り押さえる為など、対峙するような状況になる場合は、さすまた等の長物護身用品が有効です。さすまたは1人で使うより複数人で使用する場合に大きな力を発揮するので、さすまたを使用する際はなるべく複数人で使用・対応しましょう。
また、さすまた等の長物護身用品が近くに無い場合は、防刃グローブ等の防刃用品を身につけることで刃物で負傷する可能性を下げる事ができます。
女性におすすめの護身用品
いざという時に身を守る為の護身用品。しかし実際にどんなものを用意すればよいのかわからないこともあると思います。そこで女性でも扱えるような護身用品をまとめてみました。
催涙スプレー
小型で持ち運びが簡単、さらに使用方法もそこまで難しくない催涙スプレー。屋内での使用は暴漢だけではなく他の人にも多少の被害が及ぶこともある為NGとされていますが、生死がかかった状態ではそんな事は言っていられません。
催涙スプレーは唐辛子が主成分で後遺症を残すことが通常はありませんので、相手が刃物を持って振り回しているなど、人身被害が発生するような場合は躊躇なく使用すべきだと考えます。
上記の「催涙スプレー ホワイトウルフ リップスティック型」は催涙スプレーと分かりにくいデザインなので女性でも抵抗なく携帯できます。またカラーも4色あり、お好みの色を選ぶことができます。
特殊警棒
通常屋内での使用や女性向けの警棒としては16インチサイズの警棒をおすすめしておりますが、相手が刃物を持っている場合は相手と接近することを避けるために26インチサイズなど長めのサイズの警棒が有効です。また、刃物相手だと長くても軽く取り回しの楽な「アルミ製」で刃物を受けることもできる「鍔のついたもの」が適しています。
もしも警棒を振り出す前に相手に抱え込まれるなどの状態になった場合でも、相手の胸を柄の部分で突くようにして攻撃するだけで女性や力の弱い人でもかなりのダメージを与えることが可能です。相手が怯んだ隙に距離を取り、一目散に逃げましょう。
上記の「ホワイトウルフ7075アルミ合金バランスウェイトバトン警棒 26 鍔付」は航空機などにも使用される高強度アルミ合金7075と従来のスチール素材を使用した超軽量の警棒です。警棒の先端シャフト1段目にスチールを使用することで先端が若干重くなる分、全体がアルミの警棒よりも威力が出るように設計されています。さらに、鍔があることによって刃物から手を守ることを考慮した作りとなっております。
防刃グローブ
防刃グローブは、見た目は手袋ですが、手を刃物から守ってくれるグローブです。
人は何かを向けられた時、とっさに手で掴んだり、防ごうとしてしまう事が多いです。
もし、刃物に切り付けられたとしても、防刃グローブをしておくことで素手の時よりも手を負傷することが減るので、生存率が上がりやすくなります。
上記の「ホワイトウルフ 防刃グローブ ハイグレード」は従来の防刃グローブよりフィット感や肌触りが格段に違っており、通気性もいいので長い時間装着してても不快感が少なめです。
また、国産ということもあり、品質に安心できます。使用されている素材も従来の防刃グローブの約2倍以上の防刃性能があるので心強いです。
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まとめ
どんなに気を付けていても突発的な事件に遭遇しないとは限りません。そんな時、もし事件に遭ったらどうするか、日頃から想像して心構えをしておくだけでも対応速度は変わってきます。
また護身において特に大切なのは「逃げること」です。相手を倒したり、捕えたりすることではありません。もし事件に遭遇してもうまく切り抜けることが出来るように護身意識を高めましょう。