在宅中の侵入者!?居空きに注意
新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月頃)に比べ、自宅で過ごす時間が増えた人は多いのではないでしょうか。
実は、住人の在宅時間が増えたことで「居空き」や「忍び込み」等の在宅中の侵入窃盗の被害や認知件数は以前と比べ増加傾向にあります。
「居空き」や「忍び込み」の一番怖い点は在宅中に侵入される事です。留守中に被害に遭う「空き巣」と違い、侵入犯と鉢合わせてしまう危険性が高く、住人と遭遇した事でパニックを起こした犯人が逆上して居直り強盗になり、攻撃してくる場合もあります。
そこで今回は在宅中の侵入窃盗とその対策について紹介していきます。
侵入窃盗の種類と被害割合
警察庁の「令和元年の刑法犯に関する統計資料」によると、2019年に発生した侵入窃盗のうち、空き巣・忍び込み・居空きの被害が占める割合は次のようになります。
・空き巣とは
住人が不在時に侵入し、犯行に及ぶ泥棒の事
・忍び込みとは
住人が就寝中に侵入し、犯行に及ぶ泥棒の事
・居空きとは
住人が在宅中に隙を見計らって侵入し、犯行に及ぶ泥棒の事
住宅を狙う侵入窃盗の手口では圧倒的に「空き巣」の割合が多いですが、住人が在宅中に侵入する「居空き」と「忍び込み」を合わせると、全体の3割以上(32.1%)を占めています。
犯人と鉢合わせてしまうと、特に体力的に弱い立場にある高齢者や女性の場合は抵抗することが難しく、身に危険が及ぶ可能性も高くなります。家を留守にする時だけでなく、在宅中も対策は必須です。
では次に、どんな対策をすればよいか知る為に、泥棒はどこから侵入してくるのかを確認しましょう。
泥棒の侵入手段
下記のグラフを見ると分かりやすいですが、泥棒は鍵の掛かっていない「無締り」のドアや窓からの侵入割合が最も多く、次点で窓ガラスを割って侵入する「ガラス破り」が多いです。
外出中や就寝中はともかく、在宅中なら侵入されそうになった時点で気付くのではないかと思うかもしれませんが、無締りのドアや窓の開閉音や泥棒がガラスを割る音は意外と小さく、家事やテレビの音などの日常の雑音にかき消され、侵入に気が付けない場合があります。さらに雨の日や風が強い日、電車や工事の音等、周囲の環境によっても侵入に気が付きにくくなる事があるので注意が必要です。
在宅中の戸締りはもちろん、ガラス破りの対策もしっかりと行いましょう。
泥棒に侵入されないようにするには
戸締りを忘れずに
外出時、在宅時共に、普段から家中の鍵をしっかりと施錠していれば、被害に遭う可能性はぐんと減ります。しかし、玄関やリビングなどの大きい窓の施錠は気を付けていても、お風呂場やトイレ等の小窓は、換気のために開けたままにしている方も多いのではないでしょうか。
実は、小窓でも人の頭や片側の肩が入る大きさであれば人が侵入する事が可能です。さらに、細長い何枚もの板ガラス等がブラインドのように重なっているルーバー窓も、外側から板ガラスを外す事で、泥棒の侵入口として使用されていた事例があります。その為、リビング等の大きい窓だけでなく、小窓の施錠も忘れないようにしましょう。
また、「居空き」は住人が集まっている部屋とは別の場所の窓やドアからの侵入が一番多い手口です。特に、不在になる部屋や目が届きにくい部屋は必ず鍵を掛ける習慣をつけましょう。
生活パターンを決めない方が良い
泥棒は犯行に及ぶ前に必ず下見をしています。さらに「居空き」は在宅中の人の動きを見ながら犯行に及ぶため、犯人に行動パターンを読まれないよう、同じ時間に決まった部屋を空けるような習慣行動は避けた方が良いです。
防犯グッズを活用する
・ガラス破り防止シートで防犯対策強化
戸締りをしっかりと行っていたとしても、クレセント錠の周辺を小さく割り、窓の鍵を開けて侵入してくる「ガラス破り」で侵入される恐れがあります。「ガラス破り」と聞くとガラスを割る際に大きな音が鳴ると思う人もいると思いますが、実際はクレセント錠の周辺を小さく割って鍵を開け、侵入してきます。
「ガラス破り防止シート」を貼ると、ガラスが割れにくくなります。クレセント錠付近のガラスを割り鍵を開けて侵入しようとする泥棒は、ガラスを破るのに時間が掛かると犯行を諦める可能性が高くなります。
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・アラームで威嚇&異変察知
「居空き」は在宅中の住人に侵入が気付かれないよう、大きな音を立てないように気を付けています。その為、ガラスを割ったり、窓やドアを開けた瞬間に大音量のアラームが鳴ると、犯人が驚いて逃げる事もあります。また、住人も在宅中の異変に早めに気が付く事で、警察への通報や身の安全を確保するための時間が作れます。
「薄型スリムアラーム 高精度 衝撃検知&開放検知」はガラスの破壊・衝撃を検知した場合と窓が開いた場合にアラームが鳴るダブル検知タイプのアラームです。薄型スリムアラームは2個セットでの販売や、開放検知のみ、衝撃検知のみのタイプもあります。
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最後に
住宅に侵入してくる泥棒の中でも「居空き」が危険だと考えられる最大の理由は、住人と鉢合わせする可能性が高い事です。
犯人と鉢合わせると、金品を盗まれる以上の被害を被る可能性もあり、そうなれば今後の生活を脅かす心理的ダメージは計り知れません。そうならないためにも、自分がいる部屋以外は、ほんの数分でも戸締りを行い、「人がいる家の中だから」と言って安心し過ぎないことが大切です。