正しい110番や119番の仕方を知っていますか?
誰かが犯罪に巻き込まれそうになっていたり、交通事故が起きてケガ人がいる時、110番や119番をすると思います。その時に何を聞かれるのか、どう答えたら良いのか知っていますか?緊急事態が起こった時にどうしたらよいのか紹介していきます。
110番や119番をしたら何を伝えればいいの?
110番や119番をした時は係の人が下記のような質問をしてくれますのでパニックにならず落ち着いて質問に答えていきましょう。
110番の時
・何があったか
どんな事件や事故が起こったのか詳しく係の人に伝えましょう。
・いつ起こったのか
今目の前で起こっているのか、もしくは数分前に起こったのかなど詳しい時間を伝えましょう。
・場所はどこか
住所や目印となる店舗や建物を伝えましょう。自分がどこにいるかわからない時は、近くの電柱、信号機道路標識の管理番号を伝えましょう。近くに自動販売機がある場合は自動販売機に住所が書かれているので伝えましょう。
・現場の状況
事件、事故現場がどのような状況なのかを伝えましょう。けが人がいるのか、目撃者はいるのかなど詳細を伝えましょう。
・犯人について
事件の場合は犯人を捕まえる必要があります。犯人が事件現場から逃亡してしまった場合は、詳細な反に情報が逮捕への重要な手がかりになります。性別や年齢、服装や逃走方向等を伝えましょう。犯人が複数人いた場合は人数も、車で逃亡した場合は車のナンバーも伝えましょう。
・通報者の連絡先
自分の名前や連絡先を伝えましょう。場所が分かりにくかったりすると再度警察から電話がかかってくる可能性があるので、携帯の電源は切らずに電話がかかってきたらすぐ取れるようにしておきましょう。
119番の時
・火災か緊急か
火事が起こっているので消防車を必要としているのか、けが人がいるので救急車を必要としているのかどちらかを伝えましょう。
・場所はどこか
110番と同じく自分がどこにいるのかを明確に伝えましょう。
・現場の状況
火災の場合はどの建物の何階が火事なのか、燃え広がっているなどの情報を伝えましょう。
・通報者の連絡先
110番と同じく自分の名前や連絡先を伝えましょう。
110番通報しても良い?迷ったときは
犯罪や事故に巻き込まれているわけではないけれど、警察に何か相談したいことがある時は警察相談専用電話「#9110」に電話をしましょう。
110番との違いは?
110番は警察官に今すぐ駆けつけてもらわないといけない緊迫した状況の時にかける電話です。
年間の「110番」通報受理件数は900万件を超えていますが、そのうち約2割が緊急の対応を必要としない通報となっています。
緊急の対応を必要としない用件で110番をしてしまうと、本当に110番したい人からの電話がつながりにくくなり、警察の対応が遅れる原因になります。警察の対応が遅れてしまうと、犯人の確保やけが人への処置が遅れてしまうことにつながります。そのため緊急の対応を必要としない警察への相談は、警察相談専用電話「#9110」に電話をする様になっているのです。
その他の緊急相談ダイアル
「#9110」以外にも様々な緊急相談ダイアルがあります。
小児緊急医療電話「#8000」
小さな子供が夜中に急に発熱などの症状が出たとき、病院に行くべきなのか、また救急車を呼んだ方が良いのかなど判断に困った際に掛ける電話です。
住んでいる地域の医師や保健師さん、看護師さんに相談することが出来、適切な対処方法や処置を教わることが出来ます。また、どの病院を受診したらよいかなどのアドバイスを受けることもできます。
緊急相談センター「#7119」
大人の人が急な病気やケガをした際に救急車を呼んだ方がいいのか迷ったときは「#7119」に電話をして相談しましょう。
どのような症状なのかを伝えれば、医療スタッフ経験者の職員の方がアドバイスをしてくれたり、適切な医療機関を紹介してくれます。
最後に
落ち着いて質問に答えれば警察や消防の方がその場所に駆けつけてくれるので、緊急時はパニックになりがちですが、丁寧に質問に答えるようにしましょう。