あなたは大丈夫?SNSへの写真投稿の危険性
最近はほとんどの人が情報発信ツールとしてSNSを使用しています。SNSは上手く使うことができれば便利なものですが、近年SNSを使った犯罪は多くなってきています。また、自分が被害に遭うだけでなく、一歩間違えると自分が加害者になる場合もあります。ここではSNSでの写真投稿の危険性について紹介していこうと思います。
その写真投稿しても大丈夫?
友達と一緒に撮った写真
友達と撮った写真を勝手にSNSに投稿していませんか?
許可なく写真をインターネット上にあげると肖像権の侵害になる場合があり、加害者になってしまう恐れがあります。
旅行先での写真
最近よく聞く「インスタ映え」。各地の観光地には「インスタ映え」な写真を撮ることができるスポットが沢山あります。そのような旅行先での「インスタ映えスポット」で撮った写真をすぐにSNSに投稿していませんか?
空き巣のほとんどがSNSで家に居るのかを確認してから犯行に及んでいるというデータがあります。旅行中に居場所が分かる写真投稿をそのまましてしまうと、家を留守にしていることがばれてしまい、空き巣にあうかもしれません。
自宅周りの景色や風景の写真
虹や夕焼けが家から見えた時、写真を撮ってSNSに投稿していませんか?
家の周りの景色や風景の写真をあげてしまうと、住所を特定されてしまう危険性があります。特徴的な建物や山、川などがあるとさらに特定が容易になります。住所特定後、グーグルマップのストリートビューで自宅周辺を下見をする空き巣もいるそうです。
子供の写真
自分の子供の写真を成長記録としてSNSに投稿していませんか?
子供の写真も場合によっては悪用されてしまい、他人の子どもの写真を自分の子供のようにネット上に公開する「デジタル誘拐」や異常性癖者を対象として写真を製造し販売されたりする「児童ポルノ」として使われてしまう可能性があります。また、自分の子供の頃の自分のオムツ交換やトイレトレーニング写真を勝手にSNS上に投稿したとして、子供が実の親を訴えた例もあります。
その他にも、入学式や卒業式等の学校名が書かれた看板の前で撮った写真をそのままSNSに投稿すると個人情報漏えいに繋がり、通っている学校から住んでいる地域を特定する事が容易にできてしまいます。
合格通知の写真
大学の合格通知や就職先の内定通知などをSNSに投稿していませんか?
合格して嬉しい気持ちはわかりますが、大学名や内定先の住所などが写真に写っていた場合、個人情報漏えいに繋がります。
有名人の写真
有名人やスポーツ選手に遭遇した!と盗撮した写真をSNSに投稿していませんか?
何も考えず盗撮してSNSにあげてしまうと訴えられてしまう可能性があります。
有名な人だから写真を撮られて当然だと言う人も中にはいますが、有名人も1人の人間です。見知らぬ人にいきなり写真を撮られ、SNSに写真が投稿されていたら怖いですよね。
SNSに写真を投稿する際の注意点
SNSに写真を投稿する際は何に注意をすればよいのでしょうか。
SNSに写真を載せてもよいか許可を取る
一緒に写真を撮った人にSNSに投稿してもよいか確認しましょう。また、集合写真などを撮る際には事前にSNSに載せる旨を伝えておきましょう。
許可を取らずに写真を載せた場合、プライバシーの侵害や肖像権の侵害にあたり、損害賠償等を請求されてしまう場合があります。
GPSをOFFにする
写真には様々な情報が入っています。中でも一番危険なのは位置情報です。
写真をSNSに投稿した時、位置情報が入っていたら今どこにいるかまるわかりですよね。GPS機能をOFFに設定し、写真に位置情報が入らないようにしましょう。
写真の公開範囲を設定する
写真を投稿する際は公開範囲を限定するようにしましょう。親しい友人や親族のみなど信頼できる人にだけ見せる事が出来る限定公開等の機能を使いましょう。
時間をずらして投稿する
お出かけした際、行った場所の写真をその場所でSNSに投稿してしまうと、どこにいるのかすぐにわかってしまします。すぐに写真を投稿したくなる気持ちもわかりますが、我慢して家に帰ってから投稿するなどの工夫をしましょう。
モザイクやスタンプで隠す
限定公開で親しい人のみに公開していても、どこからか情報が洩れてしまう可能性があります。個人情報や子供の顔写真にはモザイク処理をしましょう。かわいいスタンプで顔を隠してあげる方法もあります。
写真を撮る時のポーズ
写真を撮る時に手のひらを外側に向けてピースをする人が沢山居ると思いますが、今のスマートフォンのカメラはとても画質が良いので、ピースした指を拡大すると指紋がわかってしまい、悪用されてしまう恐れがあるので注意が必要です。
最後に
写真の投稿は写真の風景や景色から住所や学校、勤め先を特定されストーカー被害に遭ったり、不在時を狙った空き巣被害に遭ってしまう可能性があります。楽しく使っていたSNSで思わぬ犯罪に巻き込まれてしまったら大変ですよね。使い方をもう一度見直して安全に楽しくSNSを活用しましょう!