エレベーターの乗り方、何を気を付けるべきなのか
普段何気なく使っているエレベーター。階段を使えばかなり時間がかかる階数でも、エレベーターを使えばすぐに移動ができるため、とても便利なものになっています。
しかし、普段何気なく乗っているからこそ、もし何かが起きてしまったとき咄嗟に対処できる方は少ないのではないのでしょうか?そこで今回は、女性がエレベーターに乗る時にどんなことに気を付けたらよいのかを紹介していこうと思います!
実際に起きている事件
エレベーターは知らない人と二人きりになる可能性があるものです。
まず、マンションなどのエレベーターでは密室を利用した犯罪が起こる可能性もありますし、降りる階によって住んでいる階や部屋を知られてしまい、空き巣や強盗のターゲットとなってしまう可能性もあります。
知らない人と二人きりになってしまい怖かったという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
では実際に、どのような事件が起きているのでしょうか?
事例①
マンションに住むある女性は、1階でエレベーターを待っていたところ背後からいきなり男に抱きつかれ胸などを触られました。そのままエレベーターの中へと引きずり込まれそうになりましたが、悲鳴を上げて抵抗したため、男は逃走。たまたま近所を通行していた男性ら3人が男を追いかけて取り押さえ、その男は強制わいせつ容疑で逮捕されました。
事例②
ある男は、エレベーターに乗り込んできた女性を、背後から首を絞めてナイフを突きつけて脅し、現金12,000円を奪った後、数百メートル離れた自宅マンションに連れ込み暴行をしました。
翌々日、強盗に入られて家賃が支払えないと無職の男が警察に届け出をし、警察官が調べたところ、女性が届け出ていた現場の特徴と一致したため、この男は強盗強姦の疑いで逮捕されました。また、男が強盗に入られたというのは嘘だと見られています。
いつどこで、どんな被害に遭うか分からないエレベーターの事件。具体的に、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。
対策方法
乗っている時間は長いものではありませんが、もし何かが起きてもエレベーターに逃げ場はありません。ですが、これからご案内する対策方法を習慣づけるだけで、危険に遭うリスクを減らすことができます。
エレベーターに乗る前には
まず、マンションへ帰る際の帰り道から、自分の周りをよく見て誰かについてこられていないかを確認しましょう。オートロックでも一緒に入ってくる人がいないことを確認してから入るようにします。
乗る前にもまず、周囲に不審な人や見知らぬ人がいないかを確認し、一緒に乗らないようにしましょう。
入り口に近い壁に背を向けて、ボタンのそばに立つ
状況の変化にすばやく対応できるように、またエレベーター内が見渡せて、すぐにボタンが押せる位置に立ちましょう。
また、ボタンを押すタイミングも大切です。乗りこんだら行先の階のボタンを押して「閉」ボタンを押すのではなく、先に誰も乗り込んでいないことを確認してから「閉」ボタンを押して、その後行く階数のボタンを押すと良いでしょう。もし先に自宅階のボタンを押した後に誰かが乗り込んできた場合、自宅のある階を知られてしまう可能性があります。
最寄りの階でエレベーターを降りる
見知らぬ人と乗り合わせた場合、少しでも怖いと感じたら最寄りの階で降りましょう。
携帯電話が鳴ったふりなどをすれば、不審者でない場合でも相手に不快感を与えずに降りることが可能です。
一緒に乗る人に挨拶をする
一緒に乗る人に「こんにちは(こんばんは)」「何階ですか?」など自分から声をかけて相手の顔を見る習慣を身に付けると良いでしょう。もし相手が不審者だった場合でも住民に声掛けをされることによって犯罪抑制の効果もあります。何よりエレベーター内での挨拶は住民同士のコミュニケーションにもつながります。
荷物をお腹側で持つ
もし不審者が刃物を持っていた場合、バッグなどをお腹側で持つことによってお腹を守る事が出来ます。最悪の事態は免れることができます。
少しの距離であれば階段を使う
よほど上の階数でなければ階段を使うのも良いかもしれません。習慣づければ日々の運動としても最適でしょう。
集合住宅では居住者同士、互いの顔を知らないことも多く、知っていても会う機会は少ない場合もあります。
もし誰かと乗り合わせてしまいそうな場合は郵便受けに寄ったり、エントランスホールで電話をかけるなどして、タイミングをずらすと良いかもしれません。基本的には他人と一緒に乗らないことが望ましいです。
また、エレベーターの大きさで起こりうる事件も変わってきます。小さめなエレベーターでは密室を利用した痴漢や強姦といった性犯罪被害に遭う可能性があります。また、大きめなエレベーターでは人ごみを利用してスリや痴漢、盗撮などに遭う危険性があります。
まとめ
エレベーターは便利な乗り物ですが、扉が閉まれば「動く密室」となります。先ほどお伝えしたことを実践することで、危険を少しでも減らす事が出来ます。以上のことはマンションなどのエレベーターだけではなく、ショッピングセンターなどのエレベーターでも通用するかと思います。
また、もし乗っている最中に普段と違うような感じや耳慣れない音がしたりするときは、管理者に報告をして、エレベーターそのものの安全にも気を付けるようにしましょう!