夜のランニングで気をつけたい防犯対策
健康やダイエットのため、ランニングを行う女性も多いのではないでしょうか。特に一日の予定が終わってから行う夜のランニングは、日焼け防止や夏でも気温が比較的低くなる等、走りやすい環境です。しかし夜間は、昼間より事件や事故に巻き込まれる確率が上がります。
今回はそんな夜間にランニングを行う際の注意点をまとめてみました。
ランニング中はどんな危険があるの?
ランニング中の危険といえば、車や自転車との接触事故など、性別関係なく遭う可能性のある事故が最初に思い浮かぶ人もいると思います。
しかし女性の場合、すれ違いざまに体を触られるなどの痴漢被害だけでなく、性的暴行の被害に遭う等の事件も過去に発生しているのでより注意が必要です。
事件や事故に遭わないようにするためには
一人で走らない
なにか危険があればすぐに手助けしてくれる仲間がいればより安心でき、危険が迫ってきたときも一人でいるときよりも事前に気づきやすく、避けることができるという予防効果も望めます。
また、誰かと一緒に走るとモチベーションアップにもなりますし、軽く会話しながらランニングすると思った以上に楽しく長い距離走れたりもします。 身近に一緒に走ってくれる人がいない場合は、ペットと一緒に走ることも防犯効果が望めます。
イヤホンで音楽を聴きながら走らない
快適に楽しくランニングをするお供として「音楽」は欠かせない人も多いと思います。しかし、音楽を聞いていると注意が散漫になり、周囲の音が聞こえないため不審者の接近に気付くのが遅れてしまいます。また、自動車や自転車の走行音も聞き取りにくくなるので安全面でも大変危険な行為です。
ランニングを行なう際は、周囲の音が聞き取れ、周囲に気を配れるような状態で行いましょう。
人通りの多い道や明るい道を走る
ランニングに限らず、人通りの多く、明るい道を通ることは防犯の基本です。暗い道はもちろんですが、一部だけ暗くなっているような場所も危険なので、できる限り避けましょう。
ランニング等は自動車の姿もまばらで人がいない場所のほうが走りやすいと思う人もいるかも知れません。しかし夜にランニングをするなら、たとえ走りにくいとしても人通りが多く、街灯が明るく自動車の往来が多い場所を選びましょう。
最近は夜間にランニングをする人が多いため公園に周回用のコースがある場合もあります。もちろん公園だからといってランナーが少なく暗い場所が多いと危険度は増すので注意が必要です。
走るコースは少しずつ変える
ランニングコースの選び方は防犯上もっとも重要だと思いますが、安全なコースを選んだとしても不審者に付きまとわれる被害に遭うことは100%防げるわけではありません。
犯罪者が犯行におよぶときは事前によく下見をしたうえで周到に計画を練って実行に移すことが多いそうです。その為、いつも同じ曜日、同じ時間、同じコースを走っていると、犯罪者にとっては格好のターゲットになってしまいます。行動パターンを読まれないようにするため、ランニングする曜日や時間、コースはランダムにシャッフルして同じパターンに陥らないようにしましょう。
また、安全なコースを複数用意しておくだけでなく、不審者に遭遇した場合も考え、いざという時の「避難所」として交番やコンビニなどの24時間営業の店をコース上に一定の間隔で複数確保しておき、少しでも不安を感じたらそこへ逃げ込んで、警察官や店員に事情を話して助けてもらうかスマートフォン等で連絡して助けを呼びましょう。
防犯ブザーや携帯電話(スマートフォン)を携帯する
どんなに安全に気を配っていても、なにが起こるかわかりません。緊急時のために防犯ブザーを携帯しましょう。怖くて声が出せない時でも大きな音を鳴らすことで自分に注目を集めて周囲の人に状況を知らせたり、相手が大きな音にひるんだ隙に事前に把握している「避難所」へ逃げましょう。
また不審者に後を付けられている場合や事故に巻き込まれた場合など、緊急時の連絡用としてスマートフォンなどの連絡ツールも必ず持って行きましょう。万が一走っている途中で落としたら心配という場合は、ジョギングランニング時に腕に固定できる「スマホ用アームバンド」といったグッズを使用すれば落下し破損させるリスクも減らすことが出来ます。
明るい色の服装や反射材などで自分を目立たせる
夕方や夜にランニングを行なう際は、黒やグレーなど暗闇に紛れるような服装は避け、明るい色の服装を心がけたり、反射材やLEDライトを身につけるなど、周囲や車などから認識されやすい服装にしましょう。
走っている本人は大丈夫だと思っていても、車や自転車等、周囲からは見えにくくなっていることがあります。車や自転車との衝突を避けるためには、服装は周囲から目立つ、派手なくらいが丁度良いです。
最後に
ランニングを行う際は家族や身近な人に、家を出る時間や、帰ってくる予定の時間などを伝えてから家を出ると、もしも事件や事故に巻き込まれた場合、異変に気づいてもらいやすくなります。「自分は大丈夫」と過信せず、何かあったときに後悔をしないように事前に対策をしておきましょう。